健康のために飲んでいる人が多い青汁。
その健康効果の一つとして、”お通じが良くなる”効果があることはご存知でしょうか。
なぜ青汁にお通じ改善効果があるのか、お通じが良くなるとどのような良いことがあるのか。
明日から毎日の食生活に取り入れたくなる、青汁のお通じ改善効果のあれこれについてご紹介していきます。
青汁に含まれる食物繊維
なぜ、青汁にはお通じ改善効果があると言われているのでしょうか。
青汁には、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養が多く含まれています。
このなかの食物繊維こそが、青汁に便秘解消効果があると言われている主な理由です。
青汁の原料は商品により異なりますが、主にケールや大麦若葉など、緑色の葉野菜が使われています。
葉野菜には食物繊維が豊富に含まれているのです。
さて、食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
それぞれの特徴についてみてみましょう。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、野菜や果物に含まれるペコチンや、昆布やワカメなどに含まれるアルギン酸などがあります。
水溶性食物繊維は粘性が高く、胃腸内をゆっくりと移動するため、糖質の吸収を緩やかにしてくれるのが特徴です。それにより血糖値の急上昇を抑えてくれます。
また、その粘性を利用して体に良くないものを絡め取り、便と一緒に体外へ排出します。
ほかにも水溶性食物繊維は、腸内にある善玉菌の餌となり、腸内環境を整える役割もします。食物繊維が不足すると腸内環境が悪化し、便秘になりやすくなります。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は、植物の細胞壁を構成しているセルロースやヘミセルロースリグニンなどがあります。
カニやエビなどの甲殻類に含まれるキチンも、不溶性食物繊維に分類されます。
不溶性食物繊維は、その名の通り、水に溶けない食物繊維です。ですから、体内で水分を含むと嵩が増します。
膨らんだことにより腸壁を刺激すると、腸のぜん動運動が促され、便を排出しやすくなります。
青汁に特に含まれているのは?
青汁には、今ご紹介した水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のどちらも含まれていますが、特に多く含まれているのは不溶性食物繊維です。
そもそも青汁が作られている目的の一つに、”日本人の便秘傾向を改善するため”という意図があります。
青汁の原料である緑色野菜、葉野菜類も、不溶性食物繊維が大変豊富です。
青汁を飲むことで、食物繊維の働きによりお通じが安定します。
ですから、青汁は便秘解消に効果的だというイメージは、イメージ通りといえます。
青汁のお通じ改善による健康効果
青汁のお通じ改善がされると、腸内環境が整います。
では、腸内環境が改善されることによりどのような効果があるのか、詳しくみていきましょう。
免疫力が上がる
感染症対策をしてもしきれないこのご時世。できるだけ感染を避けつつ、万が一感染してしまった場合の悪化を防ぐためにも、免疫力を上げることが大切です。
免疫に関わる細胞の6割以上は腸に存在していると言われており、腸はカラダの免疫器官として重要な役割を担っています。
食物繊維などが不足し腸内環境が悪くなると、腸内の善玉菌が減って悪玉菌が増え、バランスが崩れます。
バランスの悪い腸は健康な状態とはいえず、ウイルスへの耐性も低下して免疫力が弱くなってしまいます。
口からはウイルスも大量に体内に入り込みますので、腸内環境が悪く免疫力が低下していると、病気のリスクが高まるのです。
美肌効果
腸内環境が悪いと、胃腸内の悪性物質が便として正常に排出されにくくなります。
すると、どうにかして体外に排出しようと、血液に入り込んで全身を巡ります。そして外に出ようとする力が肌への刺激になり、ニキビや吹き出物ができてしまうのです。
このように、腸内環境の乱れは肌の状態にも大きな影響を及ぼすのです。
ダイエット効果
人間の腸には、多くの便が溜まっていると言われています。
健康な人でも2kgほど溜まっていると言われていますが、便秘気味の人が腸内環境を改善したら、2〜3kgは簡単に体重を落とすことができます。
これにより、多くの人が気になる下腹のぽっこりを解消することが期待できます。
手軽にお通じ改善を
青汁のお通じ改善効果や、それによる健康効果についてご紹介してきました。
手軽な青汁ひとつで多くの栄養を補給し、これだけ多くの効果が得られるのは、とても嬉しいですよね。
ただし青汁は薬ではありませんので、即効性を期待できるものではありません。
あくまでも野菜不足を補う目的ですので、バランスのよい食事を心がけつつ、毎日コツコツと飲み続けることで効果が現れます。
ぜひ、毎日の食生活に青汁をプラスして、お通じを良くしましょう。
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